東証スタンダード上場のファッション・暗号資産事業T社~外資の下で再建へ|特別情報
祖業の繊維事業の赤字が続く中、新たに筆頭株主となった外資の下で再建が図られることとなり、商号も変更した。江戸時代の1861年に創業した老舗業者で、意匠撚糸では国内トップクラスとして知られる。その意匠撚糸を手がける「マテリアル事業」のほか、婦人服等を扱う「ファッション事業」、振袖・留袖などの「きもの事業」および寝装品などの「ライフスタイル事業」の4事業に大別される。平成29年6月にX社の連結子会社となったが、30年3月期をピークに売上高は下降線をたどるようになり、31年3月期に赤字に転落。コロナ禍に入ると業績はさらに落ち込み、令和4年3月期から「継続企業の前提に関する重要事象等」を記載するようになる。この間、3年12月に構造改革を発表し、「寝装品卸売事業」「ベビー・キッズ卸売事業」などからの撤退や中国の現地法人へ経営資源を集中することとなった。6年3月期は19百万円の最終黒字になったが、「ギフト事業」の譲渡や本社移転に伴う「移転補償差益」などの特別利益によるもので、本業は赤字のままだ。6年12月には構造改革の追加を発表し、立ち上げて間もない「新規ブランド事業」の撤退や業績の上がらない中国の現地法人をわずか3年で縮小すると発表した。今年5月にはX社が当社株式の一部を譲渡すると発表したものの、1カ月もしないうちに撤回することとなった。6月の定時株主総会ではX社が5名の取締役を送り込んで当社の再建を図ろうとしたが、8月に当社株式の一部をニューヨーク証券取引所に上場するY社の完全子会社で、デジタル資産(暗号資産)などのプラットフォームやサービスを提供するZ社に売却し、Z社が議決権の30.0%を保有する筆頭株主となった。一方、X社の・・・
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