東証スタンダード上場の書店チェーンM社~借入金の返済条件交渉の行方は|特別情報
令和7年8月期の中間決算短信の「継続企業の前提に関する注記」で触れた「お取引金融機関との事業再生ADR手続きの計画期間終了となる7年8月以降の中期計画及び借入金の返済並びに資金調達に関する合意が、現時点でなされていない」ことについて8月を過ぎても何のアナウンスもない。小社の取材に対し「現時点ではお答えできない。10月15日発表の決算短信を見ていただきたい」と回答している。出版不況の影響から平成30年8月期に2億33百万円の債務超過となり、上場廃止のタイムリミットが迫った令和1年6月に事業再生ADRを申請し、同年9月に手続きが成立した。支援の一つは大手取次のX社による5億円の増資引き受けと仕入れ債務の一部支払いの繰り延べで、必要に応じて追加支援を受けられることで合意した。もう一つの柱が取引金融機関の支援で、借入金41億60百万円の債務の株式化(DES)と7年8月末までの借入金返済の条件変更であった。再生計画1期目にあたる2年8月期および翌期は計画値を上回ったものの、4年8月期以降は計画値を下回るようになった。一方、借入金(社債含む)はADR申請時の103億円から6年8月期末には43億円まで減少した。借入金の内訳は短期(一年内返済予定の長期借入金含む)29億円、長期14億円となっていたが…
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