ネオクリティケア製薬(株)|神奈川県厚木市
【業種】
医薬品受託製造
【倒産形態】
破産手続開始決定
【負債総額】
44億7,100万円
特別情報東京版(R5.5.16、R6.11.11、R7.1.22、R7.2.4)、特別情報横浜版(R3.3.11、R4.1.25、R5.8.3、R7.9.2)、東京本部月例情報会(R4.12.22、R6.12.18)および東京本部新春情報会(R5.2.7)で既報。9月5日、東京地裁に準自己破産を申し立て、同日破産手続開始決定を受けた。破産管財人は横山兼太郎弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー、TEL 03-6250-6200)が選任された。負債総額は44億7,100万円。
昭和16年4月創業、昭和22年9月に法人化した医薬品受託業者。輸液・注射剤である血液代用剤やビタミン剤、糖類剤などのオリジナル医薬品製剤メーカーとして事業を展開していた。平成17年の改正薬事法の施行以降は大手製薬会社からの受託製造が拡大し、平成30年3月期の売上高は約63億8,000万円を計上していた。この間、経営体制が変わったことから商号変更を繰り返し、令和元年9月にUAE(アラブ首長国連邦)に本社を置く国際的な製薬企業・neopharma LLC傘下のneo ALA(株)の子会社となった。
こうしたなか、令和2年7月の社内調査においてソフトバッグ製剤の製造工程における環境モニタリングに不備が確認されたことで、製品の自主回収と3カ月間にわたり製造ラインの停止を強いられた。その後、製剤ラインの稼働を再開し、令和3年3月期の売上高は43億円を計上したが、22億0,200万円の最終赤字を計上した。この時期には一部取引先に対して支払い遅延のうわさも聞かれるなど厳しい資金繰りを余儀なくされた。
その後も、neopharma LLCによる金融スキャンダルの影響から当社も資金調達が困難となり、令和5年2月に財務省、同年5月に厚生労働省が本社不動産に差押を登記した。令和6年11月にはneopharma LLCのグループから外れ事業の再建に取り組んでいたが、令和7年3月期の売上高は約30億1,600万円まで落ち込み、7億4,600万円の最終赤字を計上。同期まで6期連続の最終赤字となった。
取引先に対して慢性的な支払い遅延が発生するなか、ここにきて資金繰りが限界に達し事業継続を断念した。
法人番号 | 8011101062499 |
業種 | 医薬品受託製造 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 神奈川県厚木市旭町4-18-29 |
設立 | 昭和22年9月 |
創業 | 昭和16年4月 |
従業員 | 147名 |
代表者 | 池田真吾、他1名 |
資本金 | 1億円 |
年商 | 30億1,600万円(7/3) |
負債総額 | 44億7,100万円 |