東証プライム上場のオンラインゲームI社~アクティビストが社長解任要求|特別情報
スマホゲームの大ヒットで知られる当社であるが、アクティビストによるX氏の取締役解任請求を受け、対応に追われている。平成10年に米大手オークションサイトと日本のY社の合弁会社として設立され、初代社長にY社トップの弟が就任した。当初はネットオークション事業を手掛けていたが14年に撤退し、オンラインゲームサービスに事業転換した。その前年に社外からX氏が招聘されるとX氏が開発したゲームが大ヒットとなり、その功績が認められて16年1月に代表取締役社長に就任した。大証ヘラクレスに上場した17年12月期の売上高はわずか56億円であったが、25年12月期に1,000億円を突破し、その後1,000億円を割り込むこともあったが、直近期では大台を維持している。こうした中、日本の投資会社Z社とケイマン諸島の株主が取締役解任決議要件の変更とX氏の取締役解任を求めて臨時株主総会の招集請求をした。解任理由のいくつかを取り上げてみると、①令和7年6月末の時価総額は1,496億円で、10年前の4,567億円から約67%下落している②営業利益も10年前の724億円から174億円となり約75%の減益③ヒット作を開発したX氏はほかにヒット作がない「一発屋」で、当社も「一発屋」とみられている④当社の時価総額1,496億円に対し現預金は1,366億円あり、時価総額の約9割が現預金で占められている⑤X氏の報酬は10年前の2億1,100万円から3億2,900万円に増えている⑥資本コストや株価を意識した経営の具体策を開示していない⑦真に独立性のある社外取締役が3分の1未満である⑧X氏は代表取締役であるにもかかわらず、7年2月14日まで指名・報酬委員会の委員長を兼任していた、などである。取締役解任決議要件の変更について、現状は出席株主の3分の2の賛成を必要とする特別決議となっている。Z社はこれを過半数とする普通決議への変更を求めるもので、当社もこの件については異議を唱えておらず、会社・株主双方の提案となった。一方、X氏解任の反対理由については…
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