東証スタンダード上場の金属精密加工R社~赤字幅拡大でコベナンツ抵触、リストラへ|特別情報
令和5年7月に新規上場(IPO)を果たすも直後の6年6月期決算で営業損益以下の赤字に転落。今期業績も期首時点で赤字予想だったが、中国市場における業況悪化など想定を上回る逆風を受け先月15日に売上、利益ともに予想の下方修正を発表。最終損失は19億円強へと赤字幅が拡大する見込みで金融機関からの一部借入金にかかる財務制限条項に抵触する可能性が濃厚となった。今年始めの海外子会社の人員リストラに続き、先週末に当社本体でも募集人数を定めない希望退職者募集を実施することを公表しており苦戦が鮮明となっている。長らく半導体製造装置世界最大手X社の子会社だったが、平成26年10月にX社の常務だったY氏が中心となりMBOで独立した経緯がある。工場拡張や生産設備増強の資金調達を目的として冒頭のとおり東証スタンダード市場に新規上場を果たした。しかし、上場後初めての決算だった令和6年6月期は営業損益以下赤字となった。今期も期首予想で赤字だったものの、主力の中国市場において厳しい価格競争や一部顧客の需要減などに見舞われ、欧米市場も苦戦したため業績予想を下方修正。7年同期の営業損益は▲6億円→▲11億10百万円、最終損益は▲6億30百万円→▲19億60百万円へと赤字額が大きく拡大する。これにより銀行と契約している一部借入金の財務制限条項(2期連続の経常損失禁止や純資産維持条項など)に抵触するのは確実の情勢。当該借入の契約には抵触した場合に…
続きを読むには特別情報の会員申込みが必要です。
詳細は小社までお問合せください
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。

実は東京経済の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。
無料お知らせメール登録
債権・動産譲渡登記リスト、問合せ集中ランキング、特別情報が更新されたことをお知らせするメールサービスを実施しております。 メールサービスの登録は無料です。お気軽にお申込み下さい。