2024年10月2日 公開
東証プライム上場の変圧器メーカーD社~品質不正と偽装工作が判明|特別情報
当社製品の品質不正を調査していた調査・検証委員会による追加報告書及び最終報告書が9月19日に公表された。規格から逸脱した試験や生産地偽装などの不正が明らかとなり、当社の製品に対する信頼性が揺らいでいる。当社は平成24年10月に同じ大手電力系のX社とY社を経営統合する目的で持株会社として設立され、26年4月に当社を存続会社としてX社とY社を吸収合併したもの。大手電力系Z社の持分法関連会社となっている。最初に不正が公表されたのは令和3年8月のことで、小山事業所で製造するガス絶縁開閉装置において、準拠規格であるJEC規格に基づく部分放電試験を規格と異なる要領で実施し、試験成績書には正規の試験で実施したことにして結果を「良」と記載していたというもの。翌月早々に小山営業所で製造工程の調査を始める一方、これまで同製品に起因する事故は確認されていないと弁明した。同年10月に再発防止策を発表し、4年4月に社長を責任者とする「経営改革TF(タスクフォース)」を組成、5月には調査を終えて同じ事案は確認されなかったとするリリースを出した。ところが、5年5月に変成器類の一部でも不正があったことが判明した。顧客の了承もないまま検証器による形式試験を実施せず、類似製品の過去に実施した試験結果を流用したり、設計部門から提供された計算値を使用するなどして形式試験成績書に記載していた。また、海外子会社で製造した製品を一度日本に輸入し、蓮田事業所で試験結果の確認と出荷試験成績書を作成した製品を日本製と偽って輸出していたことも判明した。当社としても総点検をせざるを得なくなり、今年1月に・・・
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