2024年8月28日 公開
東証グロース上場のDX支援事業S社~大赤字で借入返済のリスケ要請|特別情報
令和6年12月期の中間決算で59億円もの最終赤字を計上して25億円の債務超過となり、借入金の返済猶予を依頼していることから継続企業の前提に関する疑義注記が行われた。音楽配信サイトの企画・運営からスタートし、のちにソフトウェア受託開発へと進出したが、国内の人件費の高騰やエンジニア不足などもあり、海外への足掛かりとして平成25年にシンガポールで現地法人を設立した。以降はマーケットとなる海外でコンサルティングを担うIT企業の買収を進め、現在は世界19の国と地域でDXの支援事業を展開している。令和5年3月に東証グロースへ上場している。平成30年12月期から赤字が続いているが、その間も拡大路線は変わらず、令和4年12月期にはUAEやサウジアラビアのコンサルティング企業を買収して売上高を前年比で1.5倍に伸ばしたが、採算面の改善はされず、多額の減損損失の計上を余儀なくされた。5年12月期は海外での大型案件の期ずれなどから売上高に急ブレーキがかかり、大きな特損はなかったものの諸経費を吸収できず、わずかながらも赤字となった。6年12月期に入るあたりから急成長を前提にした先行投資に売上高が追い付いていない現状を認識するようになり、非稼働人員の整理などの検討に入った。しかし、他社との戦略的提携の議論が俎上にのっていたため構造改革が遅れることとなった。結局、戦略的提携話もまとまらないことから同年5月になって交渉を打ち切り、同月中に・・・
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