2024年7月10日 公開
東証スタンダード上場の衣料品製造販売M社~株主提案の取締役3名就任|特別情報
6月27日に開催された定時株主総会で、会社提案による6名の取締役候補と株主提案による6名の候補が出たが、それぞれ5名と3名、計8名が選任された。業績は直近2期とも最終黒字となっているが、本社不動産の売却益や繰延税金資産の積み増しによるもので、本業の利益を示す営業損益は11期連続で赤字となっている。こうした業績不振が続いているにもかかわらず、当社は3月に現取締役6名全員の再任を発表したが、これに対して4月にアクティビストのX社が別の取締役候補6名を提案、すると当社は5月に中期経営計画を策定し、先の取締役候補6名のうち、5名を入れ替えることで経営陣の刷新を図るとアピールした。会社提案では代表取締役会長兼CEOに当社の経営アドバイザーであるY社で代表を務めるZ氏を、代表取締役社長執行役員兼COOにY社シニアマネジメントエキスパートのU氏を候補とし、当社の経営をコンサル出身者に委ねることにした。一方、X社は代表取締役候補としてアパレルV社の元CFOのW氏を提案した。V社は当社の持分法関連会社であったが、令和3年1月に当社が連結子会社化するとW氏はV社を離れ個人でコンサル会社を経営するようになった。また、別のアパレル大手の元社長も取締役候補にし、X社は「アパレル業界における経営のプロを候補者にした」とアピールした。株主総会の結果は先に述べた通りだが、選任された取締役のうち、最も賛成票を集めた者でも51.7%にとどまり、最も少ないケースは49.0%という接戦で、会社提案のうちの1名は50.6%の賛成票を得たものの、取締役8名の定員枠から漏れて選任されなかった。この結果、会社提案のZ氏とU氏が代表取締役に就任し、X社側も・・・
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