2024年6月26日 公開
東証プライム上場の店舗企画・設計・施工K社~資金調達に懸念でGC疑義注記|特別情報
6月14日にリリースした決算短信の「重要な後発事象」の中で、金融機関からの新規借入や短期借入金の借換えのほか、借入残高の維持に懸念が残るとして継続企業の前提に関する疑義注記を行った。2月14日にX社長(当時)の不正を調査する特別調査委員会が設置され、同時に取引金融機関に対して状況報告と借入金の残高維持の要請を始めた。借入金は昨年末時点で60億31百万円(うち短期37億円、1年内返済予定14億24百万円)となっていた。ところが、一部金融機関が残高維持の要請を受け入れず、2月29日を返済期日とする3億円の融資の返済が滞ることとなった。もっとも、当該金融機関のみに返済することは他行とのバランス上できないとの理由から、あえて返済をしなかったとしている。こうして3億円の返済が延滞扱いとなったが、他行には辛うじてシンジケートローン8億68百万円の残高維持と3月末に返済期日を迎える短期借入金34億円の借換えを要請し応じてもらった。しかし、4月1日に提出期限となっていた有価証券報告書を提出できなかったため、他行も短期の借換えや新規の融資を認めないという姿勢に一変した。この結果、決算短信がリリースされた6月14日までに短期借入金37億円と長期借入金40百万円についても延滞扱いとなった。一方、X氏は5月8日付で取締役に降格し・・・
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