2024年1月24日 公開
東証スタンダード上場のオンラインゲーム運営J社~ついにGC疑義注記|特別情報
令和5年5月期決算で継続企業の前提に関する重要事象等が記載されていたが、6年5月期に入っても業績は上向かず、第2四半期によりリスクの高い、継続企業の前提に関する疑義注記へ変更された。PCオンラインゲームの開発・運営業者で、海外向けにオンラインゲーム運営会社とライセンス契約を締結してライセンス料を得ている一方、国内向けにはゲーム運営会社を介さず自社でオンラインゲームサービスを提供しており、収益の約95%がユーザーからの課金となっている。長らくスマートフォンの台頭で業績は伸び悩んできたが、平成29年1月にクレーンゲームのサービスを開始すると10億円台で推移していた売上高は、令和2年5月期には129億円へと大きく伸長した。しかし、3年5月期に入ると積極的に広告宣伝費を投入したため赤字決算に陥り、4年5月期以降は同業他社の参入などで減収を余儀なくされ、経費を賄えない状態が続いている。この間、3年9月に行使価額修正条項付新株予約権(MSSO)を発行し、最大18億円を調達する予定であったが、株価下落の影響で10億円程度にとどまった。4年6月に増資で4億46百万円を調達したものの、5年2月に発行した行使価額修正条項付転換社債(MSCB)とMSSOでは最大10億円を調達する予定とあったが、やはり株価低迷の影響で一部行使されず、11月に買入消却している。こうしたなか、5年5月期の段階では「6年5月期末までの必要な運転資金を有するものと判断」して重要事象等にとどまっていた。しかし、6年5月期中間決算の売上高は前年同期比28.2%減の14億円にとどまり、当期純損失も8億48百万円(前年同期は5億63百万円の赤字)となったため、「新たな資金調達について確証が得られない」として疑義注記を付けざるを得なかった。昨年10月に子会社である・・・
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