2023年12月28日 公開

ＣＦＮ(株)（旧商号・南開工業(株)）｜神奈川県南足柄市

【業種】 トナーカートリッジリサイクル等
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 34億2,699万円

特別情報東京版（R3.11.16）で既報。12月12日、東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。申立代理人は大橋 裕樹弁護士（センチュリー法律事務所、東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル25階、TEL 03-5204-1080）他数名。負債総額は約34億2,699万円。

昭和44年9月創業、昭和50年6月に法人改組したトナーカートリッジリサイクル業者。複写機・プリンターなどの事務用機器にかかわるトナーや排水管理などの業務請負、印刷用処理液の充填（じゅうてん）・包装業務を主体に、廃材の収集運搬および中間処理や消耗品類のリサイクルなどを手掛けていた。複写機の消耗品再生業務では実績を積む中で、使い捨てカメラの委託加工業務が伸展した平成18年3月期の売上高は約68億4,000万円を計上していた。

しかし、デジタルカメラの普及によりレンズ付きフィルムの需要が減退した他、委託加工業務も減少するなど事業環境が悪化する中、紙需要の減少や価格競争によりリサイクル事業も伸び悩んだ。また、アメリカや中国などに進出したが軌道に乗らず、同事業に関する貸付金などが大きく負担となっていた他、多角化経営によって膨らんだ借入金も重くのしかかっていた。令和4年3月期の売上高は約19億7,700万円まで減少し、3期連続の最終損失を計上する中、一部の金融機関には借り入れ返済のリスケを行っていた。

そのような中、取引行や中小企業基盤整備機構などの協力を得ながら、経営の効率化・合理化を図る再建計画を進めていたが、令和4年12月に会社分割により新会社のＮＫ環境サービス(株)（法人番号：6021001076815）に事業を譲渡し、同月に南開工業(株)へ商号変更。当社は7月31日、現所在地に登記上の住所を移転し、株主総会の決議により解散。今回の措置となった。なお、事業を承継した南開工業(株)は通常通り営業を行っている。