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2022年4月13日 公開

東証プライムの自動車部品B社~連続赤字で財務制限条項抵触へ|特別情報

3月1日に自動車部品大手のX社が事業再生ADRを申請したばかりだが、同じくY社への売上依存度が高い当社についても業績不振が深刻なため、取引先の間で「もはやなにがあってもおかしくない」とささやかれている。令和3年3月期はコロナ禍の操業停止や半導体不足による生産調整の影響で売上高が前期比25.3%減にとどまり、営業損益は129億円の赤字となった。減損損失やリストラに伴う事業構造改善費用などの特損もあり、最終赤字は170億円に膨らんだ。令和4年3月期は当初黒字転換を見込んでいたが、半導体不足の長期化に加え、東南アジアでのコロナ感染拡大に伴うその他の部品の調達難による減産、原材料市況の高騰などで昨年11月に営業損益を10億円の黒字予想から88億円の赤字へと見直した。さらに今年2月には営業赤字額を103億円に下方修正したほか、北米子会社の収益悪化に伴う減損損失が48億円発生するため最終赤字が175億円と前期並みの大幅赤字になることを明らかにした。下方修正を繰り返す背景として取引先からは「本社と工場のコミュニケーションがうまくいっていない」との指摘がでている。本社の減産指示が現場にタイムリーに伝わらず、過剰在庫によるロスを生んでいるとされる。こうしたなか、決算が確定すれば借入金の財務制限条項に抵触する可能性があるとして第3四半期の四半期報告書で初めて「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載が行われた。「2期連続の連結経常赤字禁止」の条項にヒットすることになるため・・・

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