東証グロース上場のインターネット関連事業O社~振り込め詐欺で11億円だまし取られる|特別情報
経理部長が振り込め詐欺に遭い、詐欺グループに11億7,981万円を詐取された詳細が7月24日に公表した特別調査委員会による調査報告書で明らかとなった。事件は4月20日早朝に警察と名乗る詐欺グループから当社経理部長の携帯電話に電話がかけられたところから始まる。経理部長自身に資金洗浄の関与の疑いがあり、逮捕・拘留となるため出頭が必要であると伝えられた。家族への口外も禁止された経理部長は心理的に孤立し、言われるままに自らの通信アプリに詐欺グループのアカウントを招待した。ビデオ通話で偽造された「警察手帳」や「検察官証」を見せられた経理部長は生年月日等の個人情報を明かしたところ、詐欺グループは捜査対象が社長や経理部長の上司にあたる取締役にも及んでいることを告げた。経理部長は詐欺グループの指示に従って20日の午前中は在宅にし、自宅にいる家族を外出させた。その後、詐欺グループが通信アプリで偽の捜査資料、偽の銀行のキャッシュカード兼クレジットカード、偽の経理部長の逮捕状の写しを見せると、経理部長は会社パソコンのリモート操作を可能とするアプリをダウンロードし、詐欺グループは経理部長のパソコンを遠隔操作することに成功した。最初の不正送金は20日午前11時41分に行われ、9,999万円(銀行によると、9,999万円は詐欺の際によく使われる送金額とのこと)が送金された。振込先は凍結口座で、「後で資金は戻る」との説明を受けた。さらに11時59分に同じ要領で1億円が送金された。午後になるとさらにエスカレートし、午後9時過ぎまでに計10億2,981万円が送金された。経理部長は21日午前も在宅勤務にし、10時19分に1億円、22分に5,000万円を送金した。さらに53分に1,000万円を振り込もうとしたが不審に思った銀行が口座からの出金を停止した。経理部長は問い合わせたところ、銀行の担当者と話すうちにようやく冷静さを取り戻し、一連の指示が詐欺である可能性に気づき始め、警察に通報して事件が発覚した。上司の取締役にも銀行から連絡があり、その後、経理部長と取締役との間で不正送金の事実が確認された。不正送金の回数は20日午前から21日午前までの間に30回を超えた。最大の原因は経理部長が社長らの逮捕といった偽情報の確認を怠ったことにある。また、振込の申請と承認は別々の人物が行うことになっているが、経理部長に限り申請と承認の両方の権限を与えられている経理システムの問題も指摘されている。経理部長個人の問題でいえば・・・
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