2021年7月7日 公開

(株)シードクリエイト｜大阪府藤井寺市

【業種】 太陽光発電システム施工・内装工事
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 15億円内外（3/1期末）

7月5日に事業を停止し、事後処理を清水 俊順弁護士（弁護士法人サン総合法律事務所、大阪市北区西天満4-3-25 梅田プラザビル別館6階、TEL 06-6365-5005）他1名に一任、破産手続開始申立の準備に入った。担当弁護士によると「お盆ごろの申立をメドに準備している」とのこと。負債総額は担当弁護士から現在調査中につき回答は得られなかったが、令和3年1月期末時点で15億円内外。なお、7月7日確認時点で商業登記は事件中となっている。

平成9年に辰巳野組として創業後、平成27年2月に法人改組とともに現商号に変更。創業当初は官庁受注を中心とした土木工事などを主力業務としてきたが、現代表が就任した平成30年ごろを境に太陽光発電システムの設置工事を積極的に手掛けるようになり業績は伸展。ピークとなる平成31年1月期には売上高19億5,300万円内外を計上していた。

ただ、従来の低採算に加えて既存先からの太陽光関連受注も下火となり、令和2年1月期には売上高が5億5,157万円まで落ち込み赤字決算に転落。その後も循環取引が取りざたされ、令和2年に破綻した企業との関係性や、当該破綻した企業が手掛けていた工事の補償を同社が引き受けていたとの話も浮上するなど先行き懸念が広がっていた。

案の定、さまざまな負担が重くのし掛かり、コロナ禍の受注不振も手伝って資金運営を維持することができず、今回の事態となった。