2021年5月11日 公開

(株)東京商事｜東京都中央区

【業種】 ホテル運営・不動産賃貸
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 1,004億8,300万円内外

4月22日に東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。申立代理人は石井 亮弁護士（和田倉門法律事務所、東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアイーストタワー19階、TEL 03-6212-8100）。負債総額は1,004億8,300万円内外で関連会社への債務のみとなっている。

昭和48年3月設立のホテル・レジャー施設経営業者。都市圏や観光地などでリゾートホテル、ゴルフ場、テーマパーク、スキー場をはじめカプセルサウナ・スパ、飲食店、オフィスビルなどの運営を手がけていた。グループ会社の中核的なポジションで資金調達窓口の役割を担い、自社では「ホテルグリーンプラザ軽井沢」「軽井沢おもちゃ王国」などのホテル、遊園地などを展開し、ピークとなる昭和62年12月期売上高は179億円内外を計上していた。

しかし、一部ホテル運営を関連会社へ移管したことを端緒に、平成30年3月期売上高は50億4,000万円内外まで減少。その後は不動産購入や関連会社に対する貸し付けなどに伴う過大な金融債務を抱える中、不良債権を処理したことで連続欠損を計上して、大幅な債務超過となった。

この間、金融機関が断続的に債務を投資会社などに譲渡し、グループ会社の再編を進めていたが、平成30年3月30日に会社分割で新設した(株)日本商事（法人番号：2010001190738、東京都中央区）に事業を譲渡。令和2年11月30日の株主総会で解散を決議して今回の措置となった。負債総額は令和時代として最大規模となった。