2020年10月22日 公開

成豊工業(株)｜広島市西区

【業種】 解体工事
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 10億3,935万円（2/3期末）

10月20日付で債権者などに対し破産手続開始申立準備に入った旨を通知。事後処理は武井 直宏弁護士（武井法律事務所、広島市中区鉄砲町1-18 佐々木ビル4Ｂ、TEL 082-555-9847）が受任している。負債総額は目下調査中ながら、令和2年3月期末時点で10億3,935万円。

平成17年3月創業、平成22年4月に法人化した業者。木造住宅をはじめとして、鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの建築物の解体工事を主体に手掛け、地場の不動産会社や建設会社、一般まで幅広く受注基盤を形成していった。平成27年3月期に2億2,805万円を計上していた売上高は、平成28年3月期に4億7,134万円まで増加。平成30年3月期も4億9,373万円の売上高を計上し、着実に売り上げ規模を拡大していた。平成31年3月期に5億0,967万円まで売上高を伸ばすも、不良化資産の処理により収益面は一気に暗転。売上総利益の段階で5,156万円の赤字となり、営業利益▲1億3,836万円、当期利益▲5億2,854万円と大幅赤字となり財務が一気に疲弊。直近令和2年3月期は増収推移から一転して売上高は3億3,016万円まで減収。営業利益での赤字は回避できず、当期利益▲9,719万円を計上。同期末時点で債務超過額は6億円規模にまで達し、8億4,322万円の借入金を抱える状況にあった。近時においても業況好転に至らず、この度の法的措置を選択した。