2020年4月22日 公開

(株)ラビアンローゼ、他1社｜浜松市中区

【業種】 貸衣装
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 33億円内外（2社合計）

4月21日、同社およびグループの(株)ウインクル（法人番号:3080401011008、同代表、結婚式場経営）は静岡地裁浜松支部に民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は宗像 雄弁護士（関谷・宗像法律事務所、東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル3階308、TEL 03-3508-1900）他3名。申立代理人事務所によれば負債総額は両社合わせて33億円内外。内訳は同社が24億円内外、(株)ウインクルが9億円内外。

昭和5年に創業し、昭和56年12月に法人化した貸衣装業者。ブライダル関連に軸足を置き、昭和62年に結婚式場部門を分社化する形で(株)ウインクルを設立し、ブライダルプロデュースにまい進。その後、県外の貸衣装業者を買収した他、東京の表参道やハワイに店舗を構えるなどの事業展開により平成20年6月期には22億円を超える売上高を計上していた。

しかし、晩婚化により結婚式を行わないケースが増加するなどで市場は縮小。同業他社との競合も激しくなり、令和元年6月期の売上高は19億0,410万円内外に減少。その間、積極的な設備投資により借り入れ水準は年商を上回る状態になるなどで業績は苦戦を強いられていた。

その状況下、新型コロナウイルスの感染拡大により婚礼行事のキャンセルが頻発したことで資金繰りがひっ迫。資金調達の見通しが立たなくなり今回の事態に至った。