2020年3月3日 公開

青い森クラウドベース(株)｜青森県弘前市

【業種】 データセンター運営
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 27億円内外

3月2日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日同地裁より保全監督命令を受けた。申立代理人は内藤 滋弁護士（内藤滋法律事務所、東京都中央区築地2-3-4、TEL 03-6228-4375）、増田 智彦、石田 修一の両弁護士（東京丸の内法律事務所、東京都千代田区丸の内3-3-1、TEL 03-3213-1081）。監督委員には松下 満俊弁護士（梶谷綜合法律事務所、東京都千代田区大手町1-7-2、TEL 03-5542－1453）が選任されており、負債総額は債権者10名に対して27億円内外が見込まれている。

青森県が六ケ所村のむつ小川原開発地区へデータセンターの積極的な誘致を行い実現したもので、青森県の「産業立地促進事業」や経済産業省の「エネルギー型クラウド利用実証支援事業」などにも選ばれ、各種補助金の対象となり、これまでに2億円以上を交付してきた。規模的には東北最大級の超省エネルギー型データセンターとして展開してきたが、サービスを提供してきた仮想通貨関連事業者が撤退したことで大幅な赤字につながり、結果的に稼働開始後一度も黒字決算となることがなく資金繰りがひっ迫していた。それでも運営に関しては実質親会社のマルマンコンピュータサービス(株)（法人番号:1420001009518、青森県弘前市）から資金支援を受けることで維持していたが、経営環境は改善しなかった。

今後は、(株)日本ターンアラウンドパートナーズ（法人番号:4010001118951、東京都千代田区、田中 孝樹代表）をファイナンシャルアドバイザーとして起用し、広くスポンサーを募り、スポンサーからの支援を受けた上で再生を目指すとしている。