2020年1月27日 公開

(株)丸福｜新潟県三条市

【業種】 不動産賃貸、他
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 17億円内外

特別情報東京版・北関東版（H28.6.28、H28.10.28、H29.2.20、H29.3.21）で既報。令和元年12月13日に債権者から破産手続開始を申し立てられ、1月8日に新潟地裁三条支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は平 哲也弁護士（平哲也法律事務所、新潟市中央区関屋本村町1-111-1、TEL 025-233-4115）が選任された。破産申立時点の負債総額は17億円内外。

昭和39年10月に「丸福不動産」の屋号で創業し、昭和54年5月に法人化した際、現商号に変更した。三条市、燕市に保有する十数カ所の倉庫や駐車場などを運送会社などに貸与する不動産事業を中心に手掛け、本店では中古車販売や車両板金、修理などの自動車関連事業を展開し、三条市内では居酒屋を併営していた。多角的に事業を展開し、ピークを迎える平成10年3月期売上高は5億6,000万円内外を計上していた。

その後、主力の不動産事業は賃貸不動産の売却などが相次ぎ減収傾向をたどり、自動車関連事業は大手中古車販売店の出店によって業績が低迷。平成28年5月ごろから断続的にノンバンクが債権譲渡登記を設定するなど、資金繰りに変調が生じてからの業績は低調に推移していた。平成31年3月期売上高は8,500万円内外まで落ち込んで連続赤字を計上して大幅な債務超過に陥った。この間、債権回収会社が社有不動産に根抵当権を設定するなど、資金繰りの悪化は進行し、先行きが見通せなくなり、今回の事態となった。