2019年12月2日 公開
(株)イトウ|長野県安曇野市
【業種】 土木・建築工事
【倒産形態】 行き詰まる
【負債総額】 32億8,000万円内外(1/5期末)
特別情報東京版(R1.8.20、R1.9.30、R1.10.18)および東京支社月例・夏期情報会(H30.11.15、R1.8.9、R1.9.26)で既報。11月28日に行き詰まりを表面化した。今後、民事再生手続開始を申し立てる方針を立てている。負債総額は令和元年5月期末時点で32億8,000万円内外。
昭和25年4月に創業し、昭和47年5月に法人化した土木建築工事業者。改組後は(株)伊藤組として官公庁から元請けした土木・建築工事を中心に手がける他、民間の住宅建築の受注にも積極的に対応していた。ピークを迎える平成10年9月期売上高は31億1,800万円内外を計上した。
その後は公共工事の減少に伴い業績は低調に推移。平成12年以降は、介護付きマンション事業や、宅地分譲、一般住宅建築などにも注力し、松本市の他、首都圏にも営業基盤を確立した。平成16年11月には現商号に変更し、巻き返しを図っていたが、平成21年5月期中に前代表者が逝去したため役員退職金等の計上が発生して大幅赤字に転落した。更に、大口不良債権の発生や完成工事の計上ミスなど管理上の不備が散発して財務面のぜい弱化が進む中、メーンバンクの変動や幹部社員の退社なども起きていた。平成28年1月に現代表が就任してからは、経営の立て直しを図るも、今年に入り県外のメガソーラー案件で8,000万円内外の不良債権が発生。同社は詐欺と主張しているが、資金繰りは悪化をたどり今年6月以降はノンバンクへの融資打診や手形に関する話題が聞かれる経営状況に陥った。今年8月以降には不振手形に関する話題が浮上する中、10月にノンバンクから債権譲渡登記を設定されるなど動向が注視されていたが、10月末に手形決済が不調となって今回の措置に至った。
業種 | 土木・建築工事 |
倒産形態 | 行き詰まる |
所在地 | 長野県安曇野市穂高4486-8 |
設立 | 昭和47年5月 |
創業 | 昭和25年4月 |
従業員 | 32名 |
資本金 | 3,000万円 |
年商 | 19億1,200万円内外(1/5) |
負債総額 | 32億8,000万円内外(1/5期末) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2019年9月30日
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