2018年9月3日 公開
(株)成正|神奈川県横須賀市
【業種】 生コン製造・建築資材卸
【倒産形態】 事業停止
【負債総額】 50億円内外
特別情報東京版(H30.7.11、H30.8.3、H30.8.10)および東京支社夏期情報会(H30.8.8)で既報。8月31日、本社などに「諸般の事業により、閉店いたすことになりました」との貼り紙を掲示し、事業を停止した。負債総額は50億円内外が見込まれている。
平成29年1月27日設立の生コン製造・建築資材卸業者。平成29年3月30日付で旧・(株)成正(5月31日付本情報号外で既報。近藤 仁代表清算人、平成2年2月設立、平成29年7月11日に(株)エヌティーケーへ社名変更ならびに本店所在地を神奈川県横須賀市大矢部4-45-1へ移転、5月21日、横浜地裁横須賀支部より特別清算手続開始決定、負債総額14億9,200万円内外(28/9期末))から会社分割での事業継承を行い、”第二会社”方式で再建を図って事業開始した経緯がある。
自社プラントで製造する生コンを主体に、骨材やコンクリート二次製品など各種建設資材販売を手掛け、横須賀市を主体に事業を展開。平成28年9月期売上高は15億8,700万円内外を計上するも、5億3,300万円内外の債務超過に陥っていた。この間、創業者の竹末 慶吉氏の娘婿である現代表が平成20年4月に代表に就任し、グループ再編などで立て直しを図ったが、以前からの設備投資に伴う借り入れ負担が重荷となり冒頭の再建策を強いられていた。その後、メーンバンクの全面支援を受け新会社での再建にまい進する一方、水面下でノンバンクへ融資を打診しているという話が浮上していた。
平成29年9月期は売上高22億2,400万円内外と最終利益2,100万円内外を計上し、平成30年5月期末時点で売上高は78億5,100万円内外を計上していた。しかし、5月21日、5月31日、7月3日付と複数のノンバンクによる債権譲渡登記が散発し、7月末には決済不調が発生するなど資金繰りの悪化が露呈。信用失墜による営業環境の悪化に歯止めが掛からず、今回の事態に至った。
なお、平成28年9月期は(株)エヌティーケー(旧・(株)成正)、平成29年9月期は(株)成正の業績。
業種 | 生コン製造・建築資材卸 |
倒産形態 | 事業停止 |
所在地 | 神奈川県横須賀市内川2-5-42 |
設立 | 平成29年1月 |
創業 | 昭和46年4月 |
従業員 | 23名 |
代表者 | 近藤 仁 |
資本金 | 1万円 |
年商 | 22億2,400万円内外(29/9) |
負債総額 | 50億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2018年07月11日
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