東証グロース上場のコミック配信O社~GC重要事象に加え、上場維持基準抵触|特別情報
2期連続で営業赤字および営業キャッシュ・フローがマイナスとなったことから令和7年3月期の決算短信で継続企業の前提に関する重要事象等を記載した。同期末の流通株式時価総額が東証グロースの上場維持基準に満たず、また、X社と資本業務提携もわずか1年半で解消(業務提携は継続)するなど、厳しい状況が続いている。ECサイトで展開するネット書店で漫画の配信サービスを手掛けている。コミック市場はアニメ・映画等のメディア化によるヒット作品の有無の影響を受けやすいが、コロナ禍に入ってからは巣ごもり需要でプラス成長を続け、当社の売上高も令和4年3月期に過去最高となる53億円を計上した。しかし、コロナ禍が終息すると売上高は下降線をたどるようになり、6年3月期に赤字転落した。こうした中、6年3月に中古書店を展開するX社と資本業務提携を締結した。X社が3億20百万円の増資を引き受け、同社代表取締役のY氏が当社の社外取締役に就任し、X社の持分法適用関連会社となった。しかし、資本業務提携は業績にほとんど貢献することなく、7年3月期も減収、赤字拡大となった。また、同期末の流通株式時価総額が3億20百万円にとどまり、東証グロースの上場維持基準である5億円を大きく下回った。8年3月末までの改善期間内に5億円を上回らなかった場合は監理銘柄(確認中)に指定され、同年10月1日に上場廃止となる。これを回避するため、7年5月に…
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