東証スタンダード上場の電源機器メーカーR社~業績悪化を受け「緊急経営改革」を発表|特別情報
市況低迷の影響から主力事業の業績が悪化し、希望退職を含む緊急経営改革を発表した。当社は電気炉などの製造からスタートしたが、現在は電源機器を扱うエレクトロニクス事業、システム機器のメカトロニクス事業、合成樹脂塗料のケミトロニクス事業、精密機械部品のコンポーネント事業の4つの事業が柱となっている。販路は精密機械や金型、容器、化学工業薬品などの各メーカーのほか、塗料の販売業者などとなっている。また、40%ほどが海外向けとなっており、そのうち3分の1ほどが中国向けとなっている。コロナ禍で令和3年3月期に売上高は300億円を大きく割り込み11億円の最終赤字となったが、4年3月期には売上高は300億円台を回復し、再び黒字となった。しかし、6年3月期になると売上高は再び300億円台を割り込み、最終赤字は14億円に達した。メカトロニクス事業の売上高が前期比73.7%減の15億円にとどまったほか、栃木県内の工場において環境基準値を超える特定有害物質が検出され、環境対策引当金7億93百万円を繰り入れたことで赤字幅が膨らんだ。7年3月期は前期に計上した環境対策引当金のうち、2億44百万円を戻し入れたが、メカトロニクス事業の売上高は11億円へとさらに落ち込み、同事業の赤字は7億69百万円に及んだ。8年3月期第1四半期は、売上高は60億51百万円(前年同期は71億04百万円)、経常損益は2億76百万円の赤字(同2億69百万円の黒字)、最終損益は4億75百万円の赤字(同19百万円の黒字)となった。同事業の売上高は前年同期比で10分の1程度となったが、主力のエレクトロニクス事業も3分の2に落ち込むなど、状況はさらに悪化している。第1四半期を終えて中期経営計画で掲げる9年3月期の連結営業利益25億円以上、連結ROE7%以上の目標を下ろさざるを得なくなり、あらためて「9年3月期黒字化必達」を目標とする緊急経営改革を策定した。主な内容は・・・
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