2024年8月7日 公開
東証スタンダード上場のオンラインゲーム運営Q社~連続赤字のなか子会社が米ナスダックに上場|特別情報
かねてより業績不振の当社は令和6年5月期も業績に改善がみられず、売上高は一段と落ち込んで大幅赤字となった。平成29年1月にサービスを開始したクレーンゲームが当社を代表するヒット作となり、令和2年5月期の売上高は過去最高となる129億円を計上した。しかし、人気ゲームとなったクレーンゲームには同業他社の参入が相次いだうえ、続くヒット作に恵まれないまま業績は下降線をたどるようになり、わずか4期で売上高は4分の1以下となった。資金繰りにも支障を来し、5年2月に発行した行使価額修正条項付転換社債(MSCB)と行使価額修正条項付新株予約権(MSSO)で最大10億円を調達する予定であったが株価低迷で一部行使されず、同年11月に買入消却を行った。このため、6年5月期第2四半期決算で「新たな資金調達について確証が得られない」ことを理由に、継続企業の前提に関する疑義注記を付けることとなった。その後、今年2月に増資により1億80百万円を調達し、併せて最大10億円の調達額となるMSSOを発行した。しかし、新株予約権への行使は遅々として進まず、7月末までに調達した額は2億60百万円ほどにとどまる。過去のヒット作に頼った経営には限界があり、それまで重要性がないとして連結対象にしていなかったエンターテインメント事業を担うX社〔ケイマン諸島、当社の持分は40.2%〕を5年5月期決算から連結対象に格上げした。さらにX社は同年10月に米国ナスダック市場へ上場を申請し、その後3度の修正を求められたが、7月23日に上場を果たして537.5万米ドル(日本円で約8億円)を調達することに成功した。ところで、当社におけるエンターテインメント事業はX社の子会社であるY社が担っているが、同事業における売上高は・・・
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