2023年3月1日 公開
東証グロースの飲食チェーンF社~大赤字で債務超過転落|特別情報
新型コロナウイルス感染症拡大の影響も和らいで客足も戻りつつあるが、助成金収入の減少で大幅な赤字となり、令和5年2月期第3四半期決算で債務超過に転落した。九州出身のX氏が居酒屋チェーンでのアルバイト経験をもとに設立したもので、首都圏を中心に合計94店舗展開している(4年11月現在)。大株主には酒造大手が名を連ね、平成29年2月に東証マザーズへ上場した。令和2年に入ると新型コロナのまん延で臨時休業や営業時間の短縮を余儀なくされ、3年2月期の売上高は前期比58.1%減の33億円に落ち込み、16億円の最終赤字となった。店舗数が初めて減少に転じた期でもあり、この間、2年7月に資本金を5億99百万円から10万円に減資し、第2四半期には継続企業の前提に関する重要事象等を記載、過小資本に陥ったことから3年2月に新株予約権を発行して債務超過を回避した。4年2月期も売上高は27億円へとさらに減少したが、休業支援金や雇用調整助成金収入が18億円もあり、損益面では4億56百万円の最終赤字にとどまった。5年2月期は政府の行動制限緩和策などもあって期初から好調に推移し、第3四半期を終えて売上高は39億円と、前年同期の18億円から大きく伸ばしている。しかし、最終損益は44百万円の黒字から6億71百万円の赤字となり、1億44百万円の債務超過となった。赤字要因は前年同期で16億円あったコロナ関連の助成金がわずか3億円に減少したためである。債務超過解消のため、新株予約権を発行することとなり、行使後の調達価額は17億円を予定している。割当先は・・・
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