2021年8月30日 公開

(株)サン宝石｜山梨県中央市

【業種】 アクセサリー・雑貨小売り
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 21億7,000万円内外

特別情報東京版（H28.5.25、H30.4.2）で既報。8月27日に甲府地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日保全命令を受けた。申立代理人は御山 義明弁護士（御山義明法律事務所、東京都中央区日本橋3-8-9 日本橋ホリビル7階、TEL 03-6225-2557）。監査委員には柴山 聡弁護士（丸山公夫法律事務所、甲府市中央1-8-6 今井ビル3階、TEL 055-235-1731）が選任されている。負債総額は債権者39名に対し21億7,000万円内外。現在、スポンサー候補先への打診を開始しており、事業は継続している。

昭和40年6月創業後、昭和54年10月に法人化したアクセサリー・雑貨小売業者。小中学生向けの雑貨、アクセサリー、コスメティック、ファンシー文具などを少女雑誌に広告を掲載し通信販売を手がけていた。オリジナルキャラクター「ほっぺちゃん」の人気も出て、知名度は一部高まった他、平成14年より直営店「ファンシーポケット」を全国に40店舗超を展開。近年のピークとなる平成25年9月期には売上高42億6,400万円内外を計上していた。

しかし、その後は競争環境の激化により直営店を閉鎖する中で「ほっぺちゃん」の人気はピークアウト。平成28年9月期売上高は21億円内外に減少していた。

以降は金融機関の協力を得ながら、従来のリアル店舗での展開からＥコマースへの転換を進めてきたが奏功せず、令和元年9月期売上高は8億1,600万円内外まで減少。そうした中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で令和2年9月期売上高は4億9,100万円内外まで低下。急激な損益の悪化により支えきれず、今回の措置となった。