2021年7月8日 公開

(株)アムデフィル、他1社｜東京都渋谷区

【業種】 婦人服・子供服製造
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 11億円内外（2社合計）

同社と関連会社の(株)オウル（法人番号：3010001128695、東京都渋谷区恵比寿西2-2-9、同代表、紳士服卸、平成20年5月設立、資本金3,500万円）は、7月5日に事業を停止し、事後処理を小嶋 一慶弁護士（弁護士法人ゆうあい綜合法律事務所東京事務所、東京都港区新橋5-7-2 市村ビル2階、TEL 03-6206-6484）他1名に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は、同社が債権者48名内外に対し6億円内外、(株)オウルが債権者27名内外に対し5億円内外で、2社合計11億円内外。

昭和50年に創業、昭和55年8月に法人化した婦人・子供服卸業者。製造は中国の提携工場で対応するなど、ＯＥＭ受注を主業としていた。得意先は東京都内の小売業者や通信販売業者ならびに同社子会社の(株)オウルなどで構成。20～40歳代の婦人服をメーンに扱っていた。ピークとなる平成21年10月期には売上高11億8,500万円内外を計上した。

しかし、その後は競争環境の激化などで売り上げは減少する中、令和2年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響により受注は更に低迷。令和2年10月期売上高は3億0,200万円内外まで落ち込んでいた。直近ではコロナ対策融資などでつないでいたものの、資金繰りはひっ迫、支えきれずに今回の措置となった。

子会社の(株)オウルは、紳士服の製造を手掛けていた。同社とは異なるターゲット獲得のため、レザージャケットなどを中心にＯＥＭの受注を展開していたが、同社同様に苦戦、今回の措置となった。