2019年2月18日 公開

三桃食品(株)東北工場｜山形県米沢市

【業種】 餃子・中華食品の製造販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 11億0,900万円内外（30/4期末）

2月15日に山形地裁米沢支部へ民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は神原 祐哉弁護士（神原法律事務所、山形県米沢市松が岬2-1-66、TEL 0238-40-1225）および吉田 幸司弁護士（(株)さわかみホールディングス、東京都千代田区一番町29-2、TEL 03-6380-9949）で、負債総額は平成30年4月期末時点で11億0,900万円内外が見込まれている。

昭和47年5月に三桃食品(株)（平成26年11月21日付本情報号外で既報、静岡県焼津市、平成27年4月破産手続開始決定、負債総額10億円内外）の協力工場として設立した。大手流通業者や食品小売業者向けに、餃子などのチルド中華食品製造販売を行い、特に「桃ちゃん餃子」のメーカーとして全国でも高い知名度を誇り、平成18年4月期にはピークとなる16億4,600万円内外の売り上げを計上していた。

しかし、競合激化による商品の低価格化が進んだことで収益が低下し、これに過年度の設備投資負担が加わり資金繰りが悪化。この状況下で設立当初より資本・人的関係があった三桃食品(株)が倒産したことで、三桃食品(株)に対する不良債権も発生し赤字決算を余儀なくされ、平成27年4月期以降は債務超過の状況だった。

事業継続を目指して、スポンサー企業を探していたが条件に見合った先は現れず、ついに自力での再建を断念し今回の措置となった。

なお、2月25日には米沢市すこやかセンター（山形県米沢市）で債権者説明会を開催する予定。