2014年2月13日 公開

和田工業(株)｜東京都墨田区

【業種】 合成樹脂成型加工
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 30億8,900万円内外

東京支社月例情報会（H25.7.18）ならびに東京支社夏期情報会（H25.8.6）で既報の当社は、2月12日付で東京地裁へ破産手続開始を申し立て、同日に破産手続開始決定を受けた。負債総額は30億8,900万円内外が見込まれる。破産管財人は松田 耕治弁護士（シティユーワ法律事務所、東京都千代田区丸の内2-2-2、TEL 03-6212-5500）。昭和7年8月創業のプラスチック容器メーカー。化粧品や電機メーカーなどを得意先に、化粧品容器や薬品容器、家電部品等の製造を手掛け、ピーク時の平成17年8月期売上高は46億6,000万円内外を計上していた。その後は得意先の生産部門の海外シフトや競合との価格競争に巻き込まれ、近年の業績はジリ貧傾向で平成24年8月期の売上高は24億1,300万円内外へ落ち込み、同期までの5期中4期が赤字決算となっていた。この間、設備投資負担が重く、中小企業再生支援協議会の支援を受け取引金融機関から返済猶予を受けるなど再建を模索していた。しかし、ここ数年はスマートフォンの台頭により得意としていた携帯電話部品の需要が落ち込み、平成25年8月期の売上高は18億円内外にまで更に低下。この間、一部仕入れ先に対し平成25年7月末の支払いを延期要請するなどその動向に関心が寄せられていたが、ここにきてついに資金繰りが限界に達した。