東証スタンダード上場の墓地・葬祭関連事業S社~赤字続きのなかキーマンの辞任も|特別情報
かねて信用不安が出ている当社は令和9年3月期に入っても業績は一向に改善せず、赤字経営は続きそうだ。平成28年ごろから業務提携をしていた都内の寺院Xの霊園や納骨堂の販売が芳しくなかったため、シンジケートローンの財務制限条項に抵触し、当社が債務保証する11億22百万円の履行を求められた。50億円近い有利子負債を抱えていた当社に資金的な余裕はなく、令和3年10月に返済する予定であった1億32百万円を猶予してもらった。返済猶予は現在も続いており、継続企業の前提に関する重要事象等も3年9月期から記載されている。その後、新株予約権の発行などで保証債務の履行が進み、8年3月期末で3億24百万円まで減少している。X寺との関係でいえば、霊園や納骨堂の開発にあたり、X寺の借入金見合いで当社が金融機関等に対して保証金を差し入れており、その額は8年3月期末で51億円となっている。前述の通り霊園などの販売が芳しくないため、減損の対象となる。8年3月期の決算短信では減損の見積もりが長引き、監査法人への決算資料の提出が遅れたうえ、さらに過年度決算の訂正の必要もあって監査法人は8年3月期の決算に対し一旦「意見不表明」とした。6月25日に適正意見の監査報告書を出したが、減損の見積もりを再度行う必要から6月30日に過年度決算を再訂正した。それから間もない7月15日に取締役会長のY氏が64歳で逝去し、持株会社化などの組織改革が中止となった。9年3月期は・・・
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