東証スタンダード上場のホテル・コンビニ経営L社~財務制限条項抵触で混乱|特別情報
令和8年2月期決算では11億円あまりの最終赤字を計上した。その結果、長期借入金の一部に付されている財務制限条項に抵触し、5月26日提出の有価証券報告書では「事業等のリスク」の項目に「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載が行われた。期末の長期借入金(1年内返済予定を含む)はぜんぶで38億4,000万円あり、そのうち19億6,600万円には「純資産額を直前期の75%以上に維持すること」と「経常損益を2期連続損失としないこと」の2つの財務制限条項がある。今回前者にヒットした。令和7年2月期の純資産は43億7,900万円。その75%は32億8,400万円だが、8年2月期の純資産は31億2,500万円でわずかに下回ってしまった。赤字が膨らんだのは千葉市美浜区内に保有する賃貸用オフィスビルについて、収益性の著しい低下に伴い6億1,700万円の減損損失が発生したほか、繰延税金資産の取崩しによる法人税等調整額4億0,200万円を計上したことによるもの。決算短信の発表日は「監査法人による会計監査の過程において、一部の会計処理に関し、精査が必要になった」として当初予定から3日間遅れの4月13日となった経緯がある。監査法人とのあいだでそれなりのすったもんだがあったとみられる。財務制限条項への抵触を受けて借入先の金融機関との間で協議を行い、5月7日付で期限の利益喪失を猶予する旨(コベナンツ・ウェイブ)について合意が成立した。有報はウェイブの合意成立後に提出されたにもかかわらず、継続企業の前提に関する重要事象等の記載がある。文面には・・・
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