(株)秀和システム|東京都江東区
【業種】
出版
【倒産形態】
弁護士一任
【負債総額】
18億9,000万円
特別情報東京版(H29.2.8、R5.7.27、R5.10.24、R6.5.9)、東京本部月例情報会(R6.5.23)で既報。7月1日付で弁護士に法的整理を一任したことおよび、出版事業を他社に譲渡する旨を取引先に通知した。負債総額は18億9,000万円。
昭和49年12月に設立し、その後休眠状態を経て昭和56年に営業を再開した出版業者。IT関連・ビジネス関連を中心とする書籍出版に定評があり、「はじめてのWord」や「はじめてのWindows」などパソコン入門書分野をはじめとしたビジネス本の出版に強みを持っていた。最盛期の平成14年7月期の売上高は27億2,134万円を計上していたが、その後は出版不況の影響を受け業績は低迷していた。
こうしたなか、平成27年12月に上田智一氏が当社を買収後、M&Aを積極的に展開し、当社を中心とするグループを形成していた。
令和3年にはグループ会社を通じて船井電機(株)(現・FUNAI GROUP(株)、法人番号:2122001015871、東京都千代田区、令和6年12月3日付本情報号外で既報)に対してTOBを実施して傘下に収め、船井電機(株)は令和3年8月に東証1部上場(当時)を廃止した。船井電機(株)は船井電機・ホールディングス(株)に商号変更し、持株会社へ移行。令和5年2月、会社分割で船井電機(株)(法人番号:3122001036719、大阪府大東市、令和6年10月24日付本情報号外で既報)を設立した。しかし、令和6年4月に船井電機グループが買収した「ミュゼプラチナム」は広告会社とトラブルが発覚。船井電機(株)も液晶テレビ事業の不振が続くなど、船井電機グループとのシナジー効果があげられない状態が続いていた。
令和6年9月、上田氏は船井電機(株)の代表取締役を辞任。10月24日、船井電機(株)が東京地裁より破産手続開始決定を受けた。グループの中核となる当社の動向にも注目が集まっていたが、令和7年1月、当社が債権者としてFUNAI GROUP(株)に対して東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、翌2月には取り下げるなど不安定な経営が続いていた。
このあいだ、当社が出版した本の返品が相次ぎ、資金繰りがひっ迫。今回の事態となった。
法人番号 | 1010401013986 |
業種 | 出版 |
倒産形態 | 弁護士一任 |
所在地 | 東京都江東区東陽2-4-2 新宮ビル2階 |
設立 | 昭和49年12月 |
創業 | 昭和56年6月 |
従業員 | 72名 |
代表者 | 上田智一、他1名 |
資本金 | 9,500万円 |
負債総額 | 18億9,000万円 |