2021年8月6日 公開

(株)マリアージュ仙水｜栃木県佐野市

【業種】 ホテル運営
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 10億1,200万円内外（2/8）

特別情報北関東版（H28.3.29）他で既報。7月30日までに事業を停止し、小沼 洸一郎弁護士（小沼洸一郎法律事務所、栃木県足利市通2-2738、TEL 0284-21-5674）に事後処理を一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は令和2年8月期時点で10億1,200万円内外。

昭和52年1月創業、昭和56年9月に設立したホテル運営業者。栃木県佐野市において「ホテルマリアージュ仙水」を運営し、宿泊の他、市内最大といわれる宴会場を提供し、ピークとなる平成10年には売上高9億円内外を計上していた。また、ホテルに教会やゲストハウスを併設しウェディング関連事業を展開していた他、法事などの仕出し弁当の提供や、洋食レストラン「フォンテーヌ」での飲食サービス、更には運営委託を受けて葬祭場の運営を手掛けるなど多岐にわたるサービスを提供してきた。

しかし、いずれの事業も競合は激しく、他社との差別化を図るべく大型の設備投資を行うなど業績向上を目指したが採算性は確保できず、平成22年には栃木県中小企業再生支援協議会入りで事業再生に着手するも、その後も経営再建は難航していると聞かれていた。

このような中、令和2年に入り、ホテルをはじめとする同社の展開する事業においてコロナ禍の影響は多大で、集客の落ち込みに歯止めがかからず、令和2年8月期の売上高は1億7,800万円内外にまでダウンし収益悪化で大幅な債務超過となっていた。今後の見通しも立たないことから7月30日までに事業を停止し、今回の事態に至った。