2018年6月27日 公開

タストン・エアポート(株)｜東京都世田谷区

【業種】 不動産管理
【倒産形態】 破産手続における保全管理命令
【負債総額】 240億2,800万円内外（28/10期末）

債権者から破産手続開始を申し立てられていたが、6月15日に東京地裁より破産手続における保全管理命令を受けた。保全管理人は加々美 博久弁護士（加々美法律事務所、東京都港区西新橋1-2-9 日比谷セントラルビル8階、TEL 03-3581-3901）が選任された。負債総額は平成28年10月期末時点で240億2,800万円内外が見込まれているが、変動する可能性がある。

昭和49年10月設立の不動産管理業者。東京都世田谷区の土木建築工事業者、立石建設(株)のグループ会社として、所有する鹿児島県西之表市の離島、馬毛島（面積8.20平方キロメートル）の管理と保安業務を手掛けていた。過去、同島は石油の備蓄基地やレジャー開発などで注目されたが、防衛省が在日米軍の空母艦載機離着陸訓練の移転候補地として検討した経緯がある。

その後、マスメディアで買収交渉や市民の開発工事に対する反対活動などがたびたび取り上げられ、衆目が集まる中、平成28年11月に日本政府との売買に向けた合意書が締結された。平成28年12月に鑑定評価業務の競争入札が開札され、平成29年3月末までに買収額が確定すると見られていたが、売価と買値のかい離があるなどして交渉が難航する中、今回の事態となった。