2017年11月22日 公開

(株)ｎｅｉｘ（旧商号・(株)ネイクス）｜札幌市白石区

【業種】 通信機器製造
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 26億3,200万円内外

特別情報東京版（H25.1.28、H26.9.22）で既報の同社は、11月20日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日に保全命令を受けた。申立代理人は内田 昌彦弁護士（芝琴平法律事務所、東京都港区虎ノ門1-1-11 マスダビル5階Ａ室）他。問い合わせ専用TEL 03-5843-0201、受付時間は午前9時から午後5時30分まで（土日祝日は除く）。監督委員は江上 千惠子弁護士（江上法律事務所、東京都墨田区錦糸1-2-6 アルハカビタ401、TEL 03-3621-0216）が選任された。負債総額は26億3,200万円内外が見込まれている。

平成5年7月設立の情報通信機器製造業者。平成15年に発表した通話録音システムの主力商品「ＮＥＰＡＲＲＯＴ」と、タッチパネル操作で直接架電が出来る「Ｎｅｐｒｏｇ」などを展開。システムソリューション・コンサルティングを手掛けるベンチャー企業として業容を拡大。平成21年6月期売上高は94億6,800万円内外を計上していた。

これまで、同社は相次いで転換社債の発行や第三者割当増資を実施。資金調達を図りながら、積極的にＭ＆Ａを実践。マルチベンダー企業としてＳＩ（システムインテグレーション）事業にも参入して株式公開を目指してきた。

その後、平成21年9月に事業の再編と効率化を目的としてＳＩ事業を売却したが、売却価格が予定を大きく下回ったことで、資金繰りがひっ迫。部門売却による業容縮小と企業の設備投資の低迷によって、平成24年6月期売上高は7億1,800万円内外まで大幅に減収。欠損計上の連続で18億円内外の債務超過に
陥っていた。

平成26年9月に、現商号に変更して業績の回復を目指すも、平成28年6月期以降は大きく失速。先行きが見通せない状況となり、今回の措置を取った。

なお、同社によると今後、同業の(株)ネクストジュン（東京都港区白金1-27-6、大西 新二代表）から資金支援（ＤＩＰファイナンス）を含めた支援を受け、民事再生法による再建計画を立てている。